・聖書一日一章
創世記第七章
四十日間雨が降り続き地上が水で覆われノアの方舟ご一行様以外みな死んでしまうのでした。。。
11節の厨二っぷりが半端ない。引用しよう。"... the same day were all the fountains of the great deep broken up, and the windows of heaven were opened."(…同日、大いなる深淵の源がすべて裂け、天の窓が開かれた。)
か、かっこいい!かつて学校からの帰宅途中に声に出していたセリフだ。声に出して読みたい日本語だ。片手に聖書をもって(ハンターハンターの団長のスキルハンターのイメージ)六花ちゃんと厨二ごっこしたい!!あと、お医者さんごっこも!!!
洪水のことらしいが解釈のソースはこちら(http://www.answersingenesis.org/home/area/tools/flood-waters.asp
この章ではまた数字7のオンパレードである。


・恋と選挙とチュッパチャプス
停学があけた二日目、俺は生活指導のサトセンに呼び出され二時間にわたる小言を言われ続けたあと、二号館の廊下の水拭きと乾拭きを二週間行うことを半ば脅迫に近い口調で義務付けられ誓約書まで書かされたのだが、なぜだが嫌な気持ちにはならず、むしろ二週間ぶりの学校が新鮮に感じられ、教室に戻る足取りは軽かった。二号館に続く渡り廊下を抜けて自販機の前を通り過ぎ階段を上がり最南端にある教室を目指して歩いていると景色の違和感に気づいた。違和感の原因を探っていると、ふと、教室の側面にいくつものカラフルなポスターが乱雑に貼られていているのが目に入ってきた。それぞれ派手だが不恰好なレタリングで、クラスが明記されている。ねじりはちまきをした真っ赤な巨大生物が中央に描かれ、「2-2組」「たこ焼き」「100円」「本場」という文字が縦横にこれでもかというほどでかでかと書かれ、そのポスターが自分のクラスのものであることと、明後日が文化祭であることを思い出した。ま、自分には関係のないことになってしまったなと自虐的になりながら、ポスターから目をそらすものの、鮮烈な赤色はしばらく目の裏に残ったままであった。二週間前のことがよぎった。教室の側面から目をそらし、うついむいて廊下を歩いていると、視線の先の廊下が光に照らされているのが見えた。教室の灯りだ。この時間になっても教室に残っているのはいったい誰だろうか。ホームルームが終わってからすでに二時間はたっている。文化祭のため部活動も停止しているはずだし、文化祭の出し物はたこ焼きなのだから、やれることといえば調理機器や食料の調達するぐらいではないか。前日ならまだしも二日前にやることはないはずだ。などとあれこれ考えながらドアのすりガラスから中を見てもだれもいない、灯りの差す教室のドアを開けてみた。やはりだれもいない。黒板はキレイになっていた。日直は消灯せずに帰ってしまったのだろう。教室の後ろにある掃除用具入れへと机をぬっていくと、低い位置に人の気配を感じた。だれかが床にいる。さっと視線を落とすと、大きな真っ白い紙をひろげてもくもくと手を動かしている。こちらには気づいていないようだ。上履きを半分脱いでぶらんぶらんさせながら、全身が小刻みにゆれている。耳からイヤホンが垂れているのがみえた。気づかれないままの方がなにかといいなと思い、用具入れへと向きを戻すと、近くの机にぶつかってしまった。沈黙を割く音だった。ゆっくり、ゆっくりと、振り返ると、白い紙の少女がはっとした顔でこちらを見ていた。視線をはずして何事もなかったように机の位置を戻し用具入れの中から拭き掃除セットを取り出し片手と脇をつかって道具を運び後ろのドアから出ようとしたまさにそのとき、背中に言葉を感じた。
「明日」
振り向かず立ち止まった。なにか言われたようだった。
「明日…」
またなにかしてしまったのだろうか。自分が気づかないうちにまた…。
「明日、まりんと日直やん」
少女は黒板を指さしながら言った。指した先の黒板には縦に二つの名が書かれていた。それは、もう二度と目にすることはないと思っていた誓いの真名であった。
「しんかん、明日、まりんと日直やん」
反響する言葉に返事をせず、廊下の突き当りを目指して歩く。どんどん歩く。歩く速度があがる。持っていた掃除用具を引きずりながら、廊下の果てに向かって小走りになる。どんどん加速する。もう目の前は行き止まりだ。右に折れて、踊り場に出る。抑えきれない衝動に身を任せ、モップを振り回しながら咆哮する。我を忘れ、モップを左右に動かし、宙で旋回させる。そして、力の限りを尽くして叫び、一つの言葉が廊下にこだまする。
「ラトラータ!!!!!!!!!」
それが二回目の少女との出会いだった。

なんだこれw