美勇伝、はやくも第五弾シングルです。A面は「クレナイの季節」。個人的にめちゃくちゃツボな曲。かなり好き。四つ打ちのミディアムチューンに、古臭く懐かしい哀愁漂うメロディーとコーラスワークが気持ちいい。あと、サビ最後のちょっともたついた感じの歌い回しが癖になる。テンポチェンジしてんのかな。リリックは前作と比べて病的な感じが抜け、恋愛テクニックに終始しまくるヒロインのテクニックの裏にある心情がアレなんだよとかな感じ。面白くはない。もっとツンデレいけや!!!で、B面は、イントロのオルガンが印象深い「内心キャーキャーだわ!」というベリっぽいタイトル。8ビートを軸にしつつサビで四つ打ちが入る超ポップミュージック。これも個人的にはめちゃくちゃツボな曲。そしてこれまた、つんく鈴木俊介という「銀杏」タッグな訳で。。。リリックも「涙がでちゃいそう」連呼するヒロインに、お母さん、そして妹も登場するという「終わらない〜」、「銀杏」の世界観を踏襲しているじゃないか!これでお父さんが出てきちゃったら、あややの「元彼」になっちゃうけど。まぁそれはいいや。で、「学生時代とはちがうね」ってことだから設定としては、社会人なんだろう。仮に、「終わらない〜」、「銀杏」と同じヒロインであるとすれば、時系列は「終わらない〜」→「銀杏」→「内心〜」になる。ただ「内心〜」のヒロインの無邪気すぎる感じがなんとなくイメージに合わないといえば合わないのだけど、新しい恋人に偶然出会えたことをヒロインは「単純に幸せ」で、「がんばって生きてきて」感動してるというとことがやけにひっかかる。このラインを重く受け取るとると、ヒロインの心情に物凄く奥行きが生まれてきて、「終わらない〜」や「銀杏」と同一のヒロインとして考えることもできやしないか。「がんばって生きてきて」ってのがここでのパンチラインになってる、と。すると「内心キャーキャーだわ!」って言葉がアイロニーに響きはじめ、「銀杏」以後のヒロインが辿ったであろう生が生々しく浮かび上がってきやしないか。ヒロインが同一人物とすると、「出会って初めての冬」、「この季節毎年1人だわ」ってラインが生きてくる。「銀杏」の設定は秋で、クリスマスの約束をその当時の恋人としたらしいラインがあるんだけど、これが実は約束が反故になってしまって、彼との別れがクリスマスの前に、あるいは秋にあったのではないかと、余計すぎる妄想が立ち上がってくる。まさか新しい恋人=元彼、なんてことはないだろうな、おい!なかなか厚みのあるキャラクターになってくるな、このヒロイン。誰か、同人誌書いてください。買います。「内心キャーキャーだわ!」は、俺にとって、アフターアフターなんだよっ!!!銀杏三部作、完結。。。なのか。明日は、第六弾です。楽しみ。
・書き足し。ジャケが夜の蝶みたいなドレスになってた。これじゃまるで、ばばぁじゃねーか。
・尼で宇多丸の「マブ論」ポチったので、届いたら美勇伝のところをまず読む。え!?美勇伝のレビューないの?まぁ見てのお楽しみか。