・ガーディアンの記事(http://www.guardian.co.uk/world/2011/nov/02/fukushima-setback-signs-nuclear-fission?CMP=twt_fd
福島後退をよぎなくされる――当局が核分裂の証拠を検出
放射性ガスの痕跡が福島原発の2号炉で検出される――すでに3つのうち1つが炉心溶融
福島第一原子力発電所を安定させる作業が後退をよぎなくされたのは、核分裂の副産物である放射性ガスの痕跡が少量検出されたと当局が伝えたあとのことです。
検出されたのは、日本の南西部にある原子炉が初めて3月11日の地震津波をきっかけに続いた原子炉停止のあと発電し始めたときのことです。
福島第一の管理者である東京電力(Tepco)によると、2号炉で少し前に核分裂が起きた証拠を見つけたとのことです。そこにある3つのうち1つの原子炉が3月に炉心溶融しました。
日本の原子力保安院が言うには、状態は安定しており、その程度の放射性物質は健康にリスクはないといいます。
その公共事業会社は持続した核反応が起こる「極めて大きな事故」の可能性を退けましたが、その原子炉内の局所的な臨界の可能性は除外しませんでした。
また、原子炉の気圧や温度は安定していて、周囲の放射線量は上がっていないと付け加えました。
作業員らは、起きるかもしれない核分裂連鎖反応を防ぐために冷却管を通じて、ホウ酸入りの水を原子炉に注入し始めました。
「その証拠を考えてみれば、間違いなく核分裂はいま起きています」、と東京電力立地本部長の松本純一氏は記者らに報告しました。
部分的あるいは一時的な核分裂が起きたという証拠によって、発電所の脆弱な状態が際立ちました。。生命線である冷却装置を機能不全にさせた震度9の地震津波を受けてからほぼ8ヶ月後のことです。
この事故は、日本の原子力産業の歴史において最悪のもので、発電所から半径12マイルに住む8万人が強制的に避難することになりました。福島第一の最も近くに住む人々は、昔と変わらぬ近隣は何十年も危険なままであろうと聞いてきました。
発電所を閉鎖するには、原子力委員会の最近の報告によれば、少なくとも30年はかかるとされています。
東京電力の広報担当者は、この妨げがあったにせよ年度末までに発電所を安全にするという行程表に影響はないと強く言いました。「われわれは原子炉は安定していることを確認しました。このことでこれからの作業に何らかの影響があるとは思いません」、とヨコクラオサム氏はAP通信社に言いました。
東京電力によると、2号炉から抽出したガスのサンプルに低濃度の放射性物質キセノン133、135を検出したといいます。
その物質は、5日、9時間とそれぞれ比較的短い半減期で、それらの物質が出てきたということは、核分裂が原子炉内で最近起き、その溶解した炉心の内部で働き続けている可能性が高まったということです。
このニュースは、九州の佐賀県にある玄海原子力発電所の原子炉再稼働と同時に起きました。
九州電力によると、その原子炉は、先月初めに異常が見つけられて自動的に停止していましたが、火曜日の夜に再稼働し、そして水曜日に発電し始めました。
原子炉は安全点検を受けるため12月に再び停止することになっています。定期検査と地震による損傷のため、日本にある54基の原子炉のうち19基だけが現在稼働しています。
再稼働するには、導入されたばかりのストレステストに通らなければなりません。もっとも、危険なしと判断されても再稼働を遅らそう、防ごうとする地元の強い反発があります。
日本政府は障害が出たのは人的ミスだとし九州電力の対応を認め、玄海原子力発電所の再稼働を承認しました。