・8月になりました。美勇伝アルバム10曲目「唇から愛をちょうだい」。ラガスタイルにオリエンタルなメロディーがのっかったエキゾチック歌謡とでもいえばいいのか。シンセベース音やスクラッチ音が強調される中、オリエンタルな感じのメロディーがピアノのアルペジオで奏でられたり、要所のとこでバイオリン音が鳴り響くというコントラストが絶妙に気持ちいい。Bメロ以降のマイナー進行がツボで、何といっても後半のピアノのスケールアルペジオが入るあたりの前後の展開が素晴らしくヤバい(3:15〜)。フェードアウトしていくとこのフィルターのかかったスペーシー感もかなりキテて、私的に、最高の泣きメロだ。申し訳ないけどこの曲に関しては歌メロはどうでもいい。むしろできれば歌声リップしてインストとして聴きたいくらい。アレンジは田中直。一方リリックは、タイトルから想像できるようなディテールは一切なく、特に目を引くところはなし。やはり楽曲とリリックは乖離するばかり。しっかし、最高。