マジすか学園

ゲキカラによる血糊まみれのバウトが前田とその周囲で多発する一方、今回は新キャラとして投入された一年のえれなと校長が、前田の過去を明るみに出しはじめる。「みなみ」と呼ばれるその人の死に前田が深く関与しているという。この必然ともいうべき校長の登場は、もう一つの線を引くことになる。前田の過去を語るさい、校長は、前田による馬路女浄化計画を打ち明けるのだ。ここに二つの策略――ねずみと校長の――が馬路女に渦巻いていることに気づく。果たしてねずみは校長の策略に気づいているのだろうか、果たして校長はねずみの策略に気づいているのだろうか。ところで、ある思いが二つ重なっているということについて、「時間がない」というセリフが思い出される。部長のいう「時間がない」とサドのいう「時間がない」とは別々の事柄のはずなのに、あたかも一つであるかのように重なっている。しかしそんな区別はおかまいなしに、「時間がない」ことが前田を召喚したのは確かなのだ。
次回、四天王トリゴヤ参上。